二人乗りベビーカーも折りたたまずに乗車できます 都営バス全路線 乗り方を動画で紹介

東京都交通局は、都営バスの全路線で「二人乗りベビーカー」に子どもを乗せたまま利用できる取り扱いを始めます。

都営バスでは従来、横型二人乗りベビーカーなど車内の通路をふさぐおそれのあるベビーカーを利用する際、折りたたまずに乗車することを断る場合があると案内していました。2020年9月14日からは、二人乗りベビーカーを折りたたむことなく乗車できる取り扱いを、周産期母子医療センターを経由する路線など5路線で試験的に実施しました。その結果を踏まえ、2021年6月7日(月)から、この取り扱いがすべての路線(131系統)に拡大します。

二人乗りベビーカー利用時は、乗務員に申告のうえ、中扉から前向きで乗車します。乗務員が固定位置の座席2つを折りたたむので、ベビーカーを進行方向の後ろ向きにし、指定の座席に横付けしてベビーカーの車輪ストッパーをロックします。バスの手すりからぶら下がっている青色のベルト2本を使ってベビーカーの2か所を固定した後、運賃を支払います。交通局では、二人乗りベビーカーの利用者が乗車した際は、固定位置の席を譲ってもらうよう協力を呼びかけます。

なお、すでに車椅子やベビーカーを利用の方が乗車していて固定する場所が空いていない場合や、混雑していてベビーカーが通れない場合などは、これまでどおり折りたたみをお願いする場合があるとのことです。

YouTubeチャンネル「みんくる・とあらんのゆるっ都Channel」では、ベビーカーでの利用方法の動画が公開されています。また、ベビーカーを安全に利用してもらうためのリーフレット「都営バスベビーカー安全ご利用ガイド」が新たにつくられ、バス車内等で配布されます。

交通局は、今回の取り組みにより、小さな子ども連れの方も安心して気兼ねなく都営バスを利用してほしいと告知しています。また、二人乗りベビーカーの乗車方法等については、他のバス事業者と共有を図るため、試験実施の結果を都内バス事業者に情報提供していくとのことです。